会報あさひ35号
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北京大学口腔医学院-55-これに対して我々は、自己紹介と感謝の挨拶を中国語で行いました。簡単な内容ではあったのですが、郭病院長から「長年国際交流をしていますが、中国語で御挨拶いただいたのはあなた方が初めてです。中国の文化を尊敬してくださってありがとうございます。」とおっしゃっていただきました。和やかな空気の中での歓迎会の後、白衣に袖を通し施設見学に向かいました。この日は附属病院の小児歯科部門、口腔インプラント部門、VIP診療部門、PDI診療部門と研究棟の一部を見学しました。各一般の診察室には所狭しと歯科ユニットが並べられているものの、パーテーションでパーソナルスペースは確保されており、診療器具の滅菌・ディスポーザブルもきちんと管理されていました。また、いずれの外来の待合室にも患者様が多数来院して大変混雑していましたが、患者自身で紹介状を照会するコンピューターや、携帯でQRコードを読み込んで事前に受診までの流れをビデオで確認させるといったITによる合理化も薦められておりました。ただ、VIP診療部門はその名の通り別世界の静寂な空間で、全てが特別に用意し管理された診療部門でした。研究棟では、先進歯科医療研究として歯や頭蓋骨のデジタル画像の精密な立体構築(CAD/CAMシステム)やバイオマテリアルの開発過程を紹介してもらいました。研究の盗用が無いよう監視カメラやセキュリティーチェックで厳重に管理されていました。昼食を挟み、北京大学本部キャンパスに移動し、とてつもなく広大な敷地を案内していただきました。緑豊かなキャンパスには中国の伝統的な建築による講堂や、湖の畔に博賀塔と言われる大きな水塔が、非常に風光明媚な雰囲気を醸し出しておりました。夕食は、郭病院長主催の招宴に招待いただき、北京ダックを御馳走になりました。メインの北京ダックは、料理長が目の前で切り分けたものを皿に花の模様に盛り付けて提供する凝りようで、五感で楽しませてもらいました。 北京3日目は、附属病院の矯正歯科部門にて、ケースプレゼンテーションと外来診療室、技工室の見学をしました。技工室には、その日に矯正歯科で印象採得された石膏模型がトレーの上にまるで餃子のように陳列されており、午前中だけで40個くらいあると言われた時は衝撃を覚えました。午後からは雍和宮といわれる古代チベット仏教の寺院を参拝し、南鑼鼓巷という若者や観光客用に整備された地区を散策致しました。中国ではドリアンが人気なのか、ジェラートやピザの専門店が数多く軒を連ねており、怖いもの見たさに学生たちとドリアンアイスを試食してみました。が、やはりかなり個性的な風味でした。こうした異食文化に失敗を恐れずに挑戦することも、非常に有意義な体験だったと思いました。夕食後にはKTVと言われるカラオケに連れて行ってもらいました。北京の学生達は上手に日本の歌故宮博物館での集合写真ドリアン やっぱりくさい

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