会報あさひ35号
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-15-験に合格する確率を上げるには、CBTで80点以上を目指して下さい。合格基準点が70点の定期試験をギリギリで進級してきた学生が、にわか勉強でCBTを80点以上とることは難しいです。 学修の目的が進級ではなく、CBTで良い成績を残すことだと書きました。定期試験で80点以上の成績を取り続ける、それができれば素晴らしいと思います。ただ現実には、進級できるかどうか不安で一杯の学生、あるいは自信を無くし、私はもう無理とさじを投げる学生、歯学部1年生には様々な学生がいます。歯科医師になることが自分の夢であり、実現すべき目標だと思うならば、1問1問、あるいは1つ1つの用語や知識を、確実に解ける、確実に覚える、確実に理解する、それらを愚直に続けて下さい。きちんと解ける問題を1問でも増やして下さい。皆が解ける問題を確実に解き、小さな達成感を積み上げて、自信を取り戻して下さい。1年生も残り半分、学生諸君には悔いのない学生生活を送って欲しいと思います。私も精一杯学生に寄り添って努めてまいります。(数学・医療統計学)年々拡がる学力格差と   〝歯科医師選抜試験〟〜2つの課題をいかに克服していくべきか〜2学年指導教員 滝 川 俊 也  2学年指導教員を担当しています滝川です。教育後援会の皆様には日頃より多大なご支援を賜り、心より感謝申し上げます。 さて、少子高齢化が社会問題となって久しいですが、6年後の2025年には、4人に1人が75歳以上の後期高齢者となり、医療、介護、年金などの社会保障費が急増し、現在の医療保険制度や介護保険制度の崩壊、医療資源の不足、年金制度の崩壊などが危惧される〝2025年問題〟が訪れます。一方で少子化もさらに進んでおり、一旦踊り場にあった18歳人口が再び急速に減少し始めた〝2018年問題〟の年に入学した学生が今年度の新2年生です。3年前に2学年指導教員を拝命して以来、大変気になっていることは、年々、拡がっている学生間の学力格差です。また、学業に対する姿勢自体にも格差が拡がっていることを大変懸念しています。一例を挙げますと、授業開始から10分以内に学生自身が携帯電話で授業の出席登録を行うことになっていますが、研究室の事務補助員が座席表で出欠席を確認するため講義室を巡回しています。今年の2年生には、出席していても携帯電話で出席登録を行わずにゲームに夢中になっている学生が毎回10人くらい居ることに事務補助員が大変驚いています。昨年度まで無かったことです。事務補助員が代行してパソコンから出席を登録しているので、そのような学生でも欠席にはなっていませんが、机の上には講義資料もノートも置かず、ただ出席しているだけ、授業をただ眺めているだけのような学生も増えています。歯科医師国家試験が合格者数の限られた“選抜試験”になっている状況を鑑みると、4年後の第116回歯科国家試験を大変危惧します。かつて、「歯科医院はコンビニよりも多い、歯科医師は過剰でワーキングプアになっていく」というネガティブキャンペーンやリーマンショック等の影響により、2009年〜2011年にかけて多くの私立大学歯学部で入学定員割れが起こりました。その時期に入学した

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